ホームページをウェブ上に公開し、多くの利用者に見てもらうためには、いくつかの手順を踏んでいく必要があります。
HTMLを記述したファイルの作成、ファイルをアップするサーバの選定、サーバへのファイルのアップetc・・・
この手順を踏んでいくに当たって、具体的にどのような作業の流れになり、どのような部分に留意して行かなければならないのでしょうか?
1.HTMLファイルの作成
ホームページの元となるHTMLファイルの制作には、テキストエディタ(windowsアクセサリの「メモ帳」、フリーソフトの「Terapad」「サクラエディタ」等)やWebオーサリングツール(Dreamweaver、ホームページ・ビルダー等)を使用します。
テキストエディタでホームページを制作する場合には、タグを全て手打ちで行っていかなければなりません。
そのため、HTMLをかなり深く理解しておく必要性が出てきます。
しかしながらその分ソースを細かなところまで調整が行え、後々見やすいソースを組めるため、敷居は高いですがこちらはより完璧に構築されたホームページを作成していく事が可能です。
Webオーサリングツールでホームページを作る場合には、視覚的にテキストや画像の配置を行っていけるので、タグやHTMLを深くまで理解しておく必要は基本的にありません。
なので、ソフトの使い方を理解できれば、簡単にホームページを作成していくことが出来ます。
ですが、余分なタグが入り込んでしまったり、ソフト上のバグのためにソースが乱れてしまうといったことが起こる可能性があります。
2.ファイルをアップするサーバの選定
ホームページをインターネット上に公開するには、WEBサーバを用意し、そのサーバ上にHTMLファイルを置かなければなりません。
このWEBサーバは、個人で作成することも可能ですが、セキュリティ、稼働率の観点から考えると、個人でサーバを作成、管理するのはコスト的にもあまり効率的ではないでしょう。
そこで、当社ではさくらレンタルサーバや、ロリポップといった企業のレンタルサーバをおすすめしています。
レンタルサーバであれば、当然サーバ管理をするのはその業者に任せられるため、その分のリスクを回避することが可能です。
また、営利目的のサイトなどには必要不可欠となる独自ドメインを取得する環境も同時に整えてもらうことができます。
このレンタルサーバを借りる際の種類は充分に注意して選定しましょう。
サービスを提供する企業と、サービスプランによって、サーバにアップできるファイルの要領や、受けられるサービスの度合いが変わってくるからです。
例えば、ホームページ上でMysqlといったデータベースサービスの提供を受けたい場合には、基本的に格安のプランでは提供していないことがほとんどです。
もしも、ショッピングカートシステムなどといった大量のデータを扱う動的なホームページを作成する場合には、データベースサービスは必須のツールとなってくるので、そのホームページの用途に合わせた、適切なサーバ、サービスを選定していきましょう。
3.サーバへのファイルのアップロード
HTMLファイルを作成し、WEBサーバを選定した後には、サーバ上にファイルを上げなければなりません。
レンタルサーバにファイルをアップする場合には、CUIコマンドで直接命令を指定するか、FTPクライアントソフトを使って視覚的にデータを操作する方法があります。
基本的にはCUIでの操作の敷居は高いため、FTPクライアントソフトを使ってのアップをおすすめします。
FTPクライアントソフトの代表的なフリーソフトには「FileZilla」「WinSCP」「ffftp」といったものが上げられます。
通信の際のセキュリティの観念から考えて、なるべく最新のバージョンのアップデートが用意されているものを使用していくようにしましょう。
4.Wordpressでの管理
WordPressでの管理は少し特殊です。
通常のホームページとは違い、ホームページの雛形以外の「記事」や「画像」などはWebサーバ上にあるMySQLというデータベース管理システム上に保存されます。
そのため、データベースが破損してしまうと記事は全て消えてしまうので、定期的なバックアップが必要となります。
このバックアップ方法にも様々な方法がありますが、制作業者に定期的にバックアップを取ってもらう方法が安全かもしれません。